こんにちは。
ウェルビー呉駅前センターです。
「そろそろ復職を考えたいけれど、また同じように体調を崩してしまったらどうしよう……」
「仕事に戻ったとき、ストレスとうまく付き合っていけるだろうか」
復職(リワーク)を検討されている方の多くが、このような不安を抱えていらっしゃいます。休養を経て「働きたい」という意欲が出てきたことは、回復への大きな一歩です。しかし、いざ現場に戻るとなると、プレッシャーを感じるのは当然のことですよね。
復職を成功させ、さらに「働き続ける」ために大切なのは、ストレスをゼロにすることではありません。ストレスに気づき、自分なりの対処法(コーピング)を持っておくことです。
今回は、ストレス対処のヒントをご紹介します。
1. ストレスの正体を知る「心のコップ」理論
ストレス管理の第一歩は、今の自分の状態を客観的に見ることです。 よく例えられるのが「心のコップ」のお話です。
コップ(自分)の中に、日々の出来事(ストレス)という水が溜まっていきます。水が溢れそうになると、眠れない、イライラする、体が重いといった「サイン」が出始めます。
復職支援(リワーク)では、まず「自分のコップの大きさ」と「今、どのくらい水が溜まっているか」を把握する練習をします。
①どんな場面で水が増えやすいか?(例:急な仕事の依頼、人間関係)
②水が溜まったとき、自分にどんな変化が起きるか?(例:肩が凝る、ため息が増える)
③自分の「ストレスサイン」を自覚することが、早めのケアに繋がります。
2. 自分を助ける「コーピング・リスト」を作ろう
ストレスへの対処法を、専門用語で「コーピング」と呼びます。コツは、「質の高いものを1つ持つ」よりも「小さなものをたくさん持つ」ことです。
特別なことでなくて構いません。自分が少しでも「ホッとする」「気分が変わる」ことをリストアップしてみましょう。
1分でできること: 深呼吸をする、温かい飲み物を飲む、好きな香りを嗅ぐ。
職場でできること: トイレに立ってストレッチする、デスクに好きな小物を置く。
休日にできること: 散歩をする、お気に入りの入浴剤を使う、スマホを見ない時間を作る。
これらを20個、30個とリスト化しておき、ストレスを感じたら「あ、今はリストのNo.5を試してみよう」と機械的に実行してみるのが効果的です。「自分で自分を助けられる」という感覚が、安心感を生んでくれます。目指すは100個リスト化しておくとより安心です。
3. 「思考のクセ」を緩めてみる
ストレスは、出来事そのものよりも「その出来事をどう受け止めたか(認知)」によって大きさが変わります。
「完璧にやらなければならない」
「断ったら嫌われるかもしれない」
「一度の失敗ですべて終わりだ」
こうした思考のクセは、自分自身を追い込んでしまいます。復職支援(リワーク支援)では、この考え方を「〇〇であるべき」から「〇〇ならなお良い(でも、そうでなくても大丈夫)」へと、少しずつ緩めていくトレーニングも行います。
4. 一人で抱え込まず、チームで守る
復職は、ゴールではなく「新しいスタート」です。そして、そのスタートを一人で切り拓く必要はありません。
ウェルビーのリワークプログラムでは、疑似的な職場環境の中でストレス対処を練習できます。
体調が悪いとき、どうやって上司に報告するか。
業務量が多いとき、どうやって優先順位を相談するか。
こうした「コミュニケーションによるストレス対処」を、失敗しても大丈夫な場所で練習できるのが、ウェルビー呉駅前センターを利用する最大のメリットです。
ストレスは、生きていく上で避けられないものです。しかし、扱い方を知っていれば、それはあなたを苦しめるだけのものではなく、今の自分に必要なケアを教えてくれる「シグナル」になります。
焦らず、まずは自分のコップを眺めることから始めてみませんか? 私たちは、あなたがあなたらしいペースで職場に戻り、笑顔で働き続けられるよう、全力でサポートいたします。
復職支援(リワーク)について詳しく知りたい方へ
ウェルビー呉駅前センターでは、個別相談やプログラムの見学を随時受け付けています。「まずは話を聞いてみたい」というだけでも構いません。一緒に考えていきましょう。
【お問い合わせ】
TEL: 0823-27-3668
MAIL: kureekimae@welbe.co.jp
復職支援(リワーク支援)担当
●センターのHPはこちらから
https://www.welbe.co.jp/center/hiroshima/kureekimae.html/





