リワークについて

リワークとは
気分障害等、精神疾患を原因として休職している人に対し、職場復帰できるようにするための
リハビリテーションを実施する施設で行われているプログラムのことです。
リワーク支援とは
リワークとは、気分障害などの精神疾患を原因として休職している労働者に対して提供される職場復帰(return to work)に向けたプログラムです。
施設へ通うことで通勤を想定した訓練となり、施設内では実務に近いパソコンを用いた事務作業や軽作業に加え、復職後に精神疾患を再発しないための心理教育や認知行動療法などのプログラムも提供されます。
- 復職後の心身の負担を減らす
- 休職中の生活と復職してからの生活には大きなギャップがあります。休職中は心身を休めることが大事ですが、復職してからは毎朝決まった時間に起きることや、通勤、人間関係など休職中にはなかった負荷がかかります。
一度に全ての負荷がかかると、心身に大きな負担となり、再発につながることもあります。リワークはスムーズに復職できるよう、プログラムなどによって生活リズムを整え、段階的に体と心を慣らしていくリハビリテーションとしての効果があります。
- 働き続けるスキルを身につける
- リワークでは各種プログラムによって復職後も無理なく働き続けるために必要な、「セルフケア」のスキルを学ぶこともできます。
セルフケアはストレスへの対処法などで、身につけることで何かストレスがあっても心身の安定を保って働くことができるという効果があります。
ウェルビーチャレンジの
リワーク支援
再発防止×スキルアップで自信を持って復職を
ウェルビーでは就労移行支援事業において障害/疾患(身体・知的・精神/発達・難病)のある方々に長く働き続けるための支援をしてきました。
そのノウハウをウェルビーチャレンジでのリワークプログラムに導入しています。復職に大切な再発防止だけでなく、復帰後に自分らしく働くためのスキルを身に付け、自信を持って職場に復帰できるようサポートしています。
- ウェルビーの自立訓練サービスは「ウェルビーチャレンジ」で受けられます。
- 復職に大切な再発防止だけでなく、復帰後に自分らしく働くためのスキルを身に付け、自信を持って職場に復帰できるようサポートいたします。
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カリキュラム紹介

- PC訓練 / e-learningシステム
- 事務職の基礎力とも言えるタイピングやデータ入力をはじめ、Officeソフト(Word ・Excel・PowerPoint*)を習得できます。
さらに、ウェルビーチャレンジ独自のe-learningシステムである WIT(Welbe IT Training)を活用して様々な知識・技能を身に付けられる環境があります。
PCスキル、ビジネスマナー、語学、簿記など様々な内容をひとりひとりのペースで学ぶことができます。 - *Microsoft、Microsoft Office、Word、Excel、 PowerPointは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

- 軽作業
- 手作業での集中カ・正確性を高める訓練です。作業能力向上だけでなく、作業時の状態(疲労感、 疲労時の兆候・変化など)を支援者と振り返ることで自己理解を深めるきっかけにもなります。

- ワークサンプル幕張版(MWS)
- 作業の疑似体験や職業上の課題を把握する評価ツールとしてだけでなく、作業遂行力の向上や障害の補完方法の活用に向けた支援ツー ルとして使うことができます。現状だけでなく、 将来の予測を含めた評価を受けることができます。
復職して長く働き続け、希望に向かうための3つ のメインプログラム

ウェルビーのリワークプログラムは
安定して働き続ける力を身に付け、
ひとりひとりが希望する生活を実現するために
- セルフケア
- コミュニケーション
- 人生アレンジメント
を3つの柱として提供しています。

セルフケア
- フィジカルケア- 身体から健康に -
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- やわらかストレッチ
- 運動の楽しさを知ろう!
- お家ヨガ / オフィスヨガ …など
- メンタルケア- 心の健康度を高める -
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- 感情マネジメントプログラム
- 認知行動療法
- ストレスコーピング …など

コミュニケーション
- ラーニング- 学び -
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- 聴く力 / 話す力
- コミュニケーションの基礎
- 相手の良いところ探し …など
- プラクティス- 実践する -
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- ボランティア
- チームビルディング
- アサーション実践トレーニング …など

人生アレンジメント
- Live Up- 日々の生活を豊かに -
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- 片付け / 整理収納講座
- 携帯電話とSNS のマナー
- 暮らしの時短・節約術 …など
- Work UP- 未来を想像 / 創造する -
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- 一緒に働きたいと思われるマナー
- 自分を労う言葉
- メモ / ノート術講座 …など
一人ひとりに合わせたリワーク支援
復職までの道のりは一人ひとり異なります。希望に合わせて通所ペースや訓練内容をアレンジすることができます。訓練期間中は支援者が企業担当者や主治医と連携し、復職までの道のりをコーディネートします。
ご利用者様の体験談
「復職してもきっと大丈夫」と思えました
Cさん(40代)
仕事でのミスや人間関係に悩み、体調を崩してしまい休職することになりました。職場に復帰するにあたって、また同じことを繰り返してしまわないかと不安で、主治医に相談する中で、リワークの存在を知りました。会社に伝えたところ、ウェルビーチャレンジのリワーク支援を紹介いただき、復職まで通所することになりました。
オフィスに近い空間で過ごすことは、最初とても緊張しましたが、次第に慣れてきて「ここで過ごせているのだから、復職してもきっと大丈夫」と思えるようになりました。リワークプログラムの中で、セルフコントロールの方法や対人スキルを学んでおり、今後何かあった際に対処できるという自信につながっています。また、会社や病院にも自分の状態を伝えてくれるので助かっています。
ご利用者様のプログラム例
Cさん(40代)の場合
-復職に向けたプログラム-
利用開始時(生活リズムを整え、
心身の健康度を向上させた1~2ヶ月)
-
9:30通所・訓練準備生活リズムのために
決まった時間に通所 -
10:00AMプログラムセルフケア
-マインドフルネス
で心を整える- -
12:00昼食・お昼休憩お弁当 /
気分転換の散歩 -
13:00PMプログラムセルフケア
-認知行動療法プログラム
で心の柔軟性UP- -
15:00PMプログラム1日の振り返り
利用開始3ヵ月後以降(復職に向けて~)
-
9:30通所・訓練準備生活リズムが安定し
問題なく通所 -
10:00AMプログラムコミュニケーション
-チームビルディング- -
12:00昼食・お昼休憩お弁当
/ 気分転換の散歩
/ マインドフルネス -
13:00PMプログラムWork Up
-職場でのPDCA術- -
15:00PMプログラム1日の振り返り
企業様のコメント
よくある質問
-
どれくらいの期間、利用するのでしょうか?
原則最長24か月(2年)内でご利用することが可能です。
お一人おひとりにあった個別支援計画を立てて支援を行います。 -
週に何日ぐらい通うのでしょうか?
生活リズムを整える上では週4~5日通所することが一般的ですが、ご自宅から外に出ることから始められる方もいらっしゃいます。
最初は週1~2日程度から、体力やメンタルの調子に合わせて無理のない通所頻度でスタートできます。 -
利用できる最大の期間はどれくらいですか?
利用期間としては、原則最長24か月(2年)となります。
24ヶ月を超えて利用するには、お住いの市区町村に申請し、審査を経て必要性が認められた場合に限ります。 -
利用料金はどれくらいですか?
障害福祉サービスのご利用者が負担する料金は、サービス提供費用の1割を上限として、世帯の所得に応じて月ごとの負担上限額が設けられています。詳しくはこちらのページをご参照ください。
概ね9割以上の方は自己負担なくご利用いただいています。 -
医療リワークとの違いは何ですか?
医療リワークは、精神科や心療内科の医療機関によって行なわれており、うつ病などで休職中の方のうち、復職意欲のある方が対象です。
リワーク期間は休職者の体調やプログラムによって異なり、数ヶ月~1年以上と幅があります。
リワークを実施している医療機関は限られており、通院先と主治医の変更が必要になる場合があります。 -
職業センターとの違いは何ですか?
各県に設置されている地域障害者職業センターが職場復帰支援(リワーク支援)の名称で実施しています。
休職者ご本人と雇用主、主治医、三者の合意後12~16週の職業リハビリテーションを実施します。
雇用保険財源事業のため、公務員は利用できません。
また、無料のため希望者が多く、利用まで数ヶ月間待機しなければならない場合もあります。
自立訓練について
障害のある方の自立した生活を支援ウェルビーチャレンジ
こんな想いをもっていませんか?
- 病院を退院・施設を退所したが、一人で生活を送れるか不安
- 生活リズムを整えて社会に出るための基盤をつくりたい
- 新しいことにチャレンジしたい。自分にできるか見極めてみたい
- 焦らず自分のペースで自立した将来についてじっくり考えたい
- 自分に合った働き方を知りたい
お気軽にお問い合わせください
企業によっては、復帰後に半日出勤や月単位での試し出勤の制度がなくフルタイムでの復帰が求められるため個人での訓練は限界があるのではないかと思っています。
また、復帰の際は試し出勤制度を取り入れている企業に関しては、コロナ禍で試し出勤する場所等がなくなり通勤先に困るケースも多々です。
医療リワークは空きがない状況ですが、休職期間には定めがあるので個人の復帰前のタイミングでタイムリーに利用できない現状もあります。
復職前にどの程度業務が出来るのかを確認するために自立訓練に通所させて頂いたのがきっかけでした。
とてもよかった点の一つに会社とは違う場所、またある程度制限がある中での通所体験が本人の生活リズムを元に戻し、社会復帰のきっかけとなれことが大きいですね。他利用者さんとコミュニケーションをとることで社会性を取り戻すことが出来たり、私たちと目標の共有が出来たことで復職する本人、職場側の意向についても踏まえながら本人へ対応してくださったり、第三者の目線で本人状況を判断してくださったことがスムーズな復帰を見込むことができました。
またリワークを利用するにあたり本人の客観的な評価の充実が重要であると思っています。
よって復職支援プログラムを通して本人の自己評価が適正なのか評価指標がはっきりして頂くとよりいいと感じています。
有資格支援者との相談が出来たりすることも心強いですね。