こんにちは。
ウェルビー呉駅前センターです。
当センターでは、適応障害やうつ病などの精神疾患を原因として休職されている方を対象とした職場復帰支援・リワーク支援についても専門的に行っています。
各種心理学に基づくプログラムによって、休職された原因(働き方・考え方など)を振り返り、対策を検討することはもちろん、10年以上にわたる就労移行支援事業のノウハウに基づく仮想オフィスワークでの実践を通じて、復職後に活かすことができる行動まで身につけられるようサポートしています。
今回は企業様の人事ご担当者様向けの配信となります。
(復職支援リワークをご検討されているご本人様も是非、お読み下さい)
今回は、復職支援(リワーク)の配慮事項についてお話しをさせて頂きます。
メンタルヘルス不調による休職者の増加と、その後の再休職は、多くの企業にとって深刻な課題となっています。手厚い支援をしているつもりでも、なかなか職場定着に繋がらない…そんな悩みを抱える人事ご担当者様の方も多いのではないでしょうか。
従来のリワーク支援では、「本人の辛い気持ちに寄り添い、負担をかけないように」という温情的な配慮が中心でした。しかし、その配慮が時に本人の回復を妨げ、再休職の一因になり得るケースが多いです。
リワーク支援のゴールは、単に職場に「戻す」ことではなく、「業務遂行可能な状態に回復し、組織に貢献できる人材として復帰してもらう」ことにあります。症状の回復だけでなく、「業務を遂行できるか」という客観的な視点を持つことが、本人と会社の双方にとって、真に持続可能な職場復帰を実現する鍵となります。
では、具体的にどのような配慮が必要なのでしょうか。具体的な配慮事項についてお伝えします。
①事務連絡に留めない、定期的な情報提供
社会保険の手続きといった事務連絡だけでなく、会社の近況やポジティブなニュースを定期的に伝えることで、本人の「戻る場所がある」という安心感を醸成します。
ここでのポイントは、決して復帰を急かさないこと。「待っている」というメッセージは伝えつつも、回復のペースは本人と主治医の判断を尊重する姿勢を明確にしましょう。
②「復帰の基準」を事前に共有する
「症状が良くなったら」という曖昧な基準ではなく、「一人で定時に起床し、日中の活動ができる」「集中して2時間程度の作業ができる」といった客観的で具体的な回復目標を共有します。
これにより、本人はゴールを具体的にイメージでき、主体的に回復に取り組むことができます。会社側も、復帰判断の際に客観的な基準を持つことができます。
③復帰準備における(本人・主治医・会社)連携による現実的なプラン作成
人事が一方的にプランを決めるのではなく、本人、主治医、そして上司や人事担当者が連携し、情報を共有しながら計画を立てます。主治医の医学的見解、本人の自己評価、そして会社が求める業務遂行能力のレベルをすり合わせ、現実的で無理のない復帰プランを策定することが不可欠です。
④「お試し」ではない、「業務遂行能力を確認する」ための通勤訓練・試し出勤
試し出勤(模擬出勤)は、単なるリハビリではありません。設定した時間通りに出社できるか、指示された軽作業を集中して行えるかなど、実際の業務を想定した課題をクリアできるかを確認する場と位置づけます。
「できたこと」「難しかったこと」を日報などで記録してもらい、客観的に評価・フィードバックすることで、本人の自己理解を深め、本格復帰への自信に繋げます。
⑤復職後はルールに基づいた定期的な面談と評価
月に1回など定例で面談の機会を設けます。そこでは体調面だけでなく、「業務の進捗」「困っていること」「人間関係」などを具体的に確認します。
ここでも重要なのは客観性です。頑張りを精神論で褒めるのではなく、「時間内にこの業務が完了できたね」といった事実に基づいた評価を伝えることで、本人の業務遂行能力の回復を客観的に示します。
「かわいそうだから」という温情的な配慮から一歩踏み出し、客観的な基準とルールに基づいた支援を行うことこそが、再休職を防ぎ、本人と会社双方にとって「復帰して本当に良かった」と思える、真の配慮と言えるのではないでしょうか。
しかしながら企業の立場として、これらの配慮を全て行うことには難しさを感じられる方も多いと思います。
ウェルビーのリワーク支援では、これらの配慮について中心的な役割を果たしながら、本人、主治医、そして企業と連携を進めながら支援を行います。
当センターの復職支援(リワーク)ご興味を持たれましたら、是非お問い合わせ下さい。
直接、御社を訪問させて頂き、詳しくご説明させて頂きます。
【お問い合わせ】
TEL: 0823-27-3668
MAIL: kureekimae@welbe.co.jp
復職支援(リワーク支援)担当:三尾
●センターのHPはこちらから
https://www.welbe.co.jp/center/hiroshima/kureekimae.html/





