【京都四条烏丸】「教養講座~京都伝統産業~」のイベントの一部をご紹介

こんにちは、ウェルビー京都四条烏丸センターです。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
企業実践の今期広報課によるブログ更新の第3弾です。是非ともお付き合いください。
今回は、京都四条烏丸センターで恒例の「教養講座~京都伝統産業~」のイベントの一部をご紹介させていただきます。
みなさんが京都の伝統工芸品と聞いて、思いつくものは何でしょう?
京都市が伝統産業として指定しているものはなんと73品目! 今回はその中でも、数々の伝統工芸の原材料として使われている「京銘竹(きょうめいちく)」「京丸太(きょうまるた)」もまた、伝統産業のひとつとしてそれぞれ登録されています。
「京銘竹」と「京丸太」の2品目の特徴を以下にまとめました。

◆京銘竹
京銘竹とは、白竹、胡麻竹、図面角竹、亀甲竹の総称です。
・白竹(しらたけ)
9月から12月の間に伐採された竹を、火あぶりにして油抜きしたのち、天日干しで乾燥させて白くした竹のことです。生産量が一番多く、内装材から工芸品材まで様々な用途に使われます。
・胡麻竹(ごまたけ)
生えている竹の上部を切り取り、すべて枝打ちして半枯れのまま成長させることで、胡麻状の斑点が現れた竹のことです。錆竹(さびたけ)とも呼ばれます。
・図面角竹(ずめんかくちく)
タケノコが柔らかい内に木枠に入れることで四角く成長した竹のことです。花器や飾り柱などに用いられます。
・亀甲竹(きっこうちく)
孟宗竹(もうそうちく)の突然変異により、亀の甲羅のような形になった珍しい竹のことです。袖垣(そでがき)・床柱(とこばしら)・花器・結界などに使われる高級竹材です。
竹はタケノコから成竹になるまで2~3か月ほどかかり、伐採から油抜き、曲がりの矯正を行い、1か月かけて天日干しして加工するまでの中でも数々の職人技が用いられております。
京銘竹の産地は、竹が育ちやすい条件である良質な水と粘土質の土がある、京都の嵐山周辺の西京区などが挙げられます。京竹工芸の体験なども各所にございます。

◆京丸太
京丸太とは、①北山丸太(きたやままるた)/②白杉北山丸太(しらすぎきたやままるた)/③磨き丸太(みがきまるた)/④人造絞り丸太(じんぞうしぼりまるた)/⑤天然絞り丸太(てんねんしぼりまるた)の5つの丸太があります。
京丸太の特徴として、

京都四条烏丸第センター画像

ということが挙げられ、建築材料として重宝されています。
抜打ちを繰り返して丁寧に育てたことにより、他の地域の林業とは異なる特殊な性質を持つ木材です。
興味のある人は実際に木材の磨き体験などがあるので、行ってみるのも良いかも知れないですね。

講義を受けて、原材料の成長段階からこだわりが詰まった京都の伝統産業は、それぞれの職人がいて、デザイン以上に技法の価値があることに魅力があると感じました。
今まで竹や丸太ひとつをとってもこんなにいろいろな工程があるとは思っていなかったので、改めて知れることが出来て驚きました。

ウェルビー京都四条烏丸センターでは、毎週土曜日と祝祭日の午前中にこうした様々なイベントや講座を催しております。
興味のある方は、是非お問い合わせ下さい。