【荻窪駅前】就職が決まりました!

ウェルビー荻窪駅前センター利用者です。
このたび就職が決まりましたので、この場をお借りして内定に至るまでの経験や気づきを共有させていただきたいと思います。

◇通所を始めたきっかけ
学生時代から配慮をもらいながら働きたいとは思っていたものの、どのような就職活動をすれば希望する働き方ができるのか理解が浅い状態でした。卒業後本格的に就職活動を始めるにあたり、様々な相談支援施設に足を運んで活用できる制度等を相談しました。それらの面談を通して、障害者雇用枠で働くための様々な事例を聞き、自己理解を深めて体力をつけることが重要だと感じ、複数の就労移行支援事業所の見学に伺いました。その中で利用者みなさんが自主的にプログラムに参加している雰囲気が自分に合っていると思い、ウェルビー荻窪駅前センターで就活をがんばろう、と決断しました。

◇通所中について
訓練の目標立てや振り返りなどは職員と二人三脚で進めます。面談では、小さなつまずきも拾い上げて、よりよい職業生活実現のために共に考えて下さったので、何事も共有できる安心感がありました。

私の目標は体力づくりと体調の安定でした。過去の私は活発な性格な故に、体力に見合った活動量が分かっておらず、オーバーワークしては体調を崩すということを繰り返していました。また不調のたびに体力が減っていることにも困っていました。
せっかく得た訓練の機会ですので、張り切りすぎてなんでも頑張ってしまわないよう、まずは一つ一つの訓練を淡々と行うことを目標にする旨を職員と話し合いました。体力を調整しながら訓練を行うことは簡単なようで非常に難しかったです。
そして、体力をつけていくことに関しては、無理なく通うことができる日程を見極めるため、様々な通所日程の組み合わせを試しました。その後職員と相談し、週5日午前のみ、1か月経過するたびに一日30分帰宅時間を遅くするという計画を立てました。
週5日朝に外出するペースを保ちつつ、活動時間を少しずつ延ばしていくことができたので無理なく生活リズムが整い体力がついたと感じています。

以上の点を意識した毎日の中で、オフィスでの就労を模擬的に実践するオフィスワークシミュレーションというプログラムが一番印象に残っています。
グループでのイベント企画等の業務ではリーダーのような役割を任せて頂く機会が多かったのですが、それを過度にプレッシャーに感じて体調のことを忘れて頑張りすぎることが多くありました。通い初めの頃は体調不良が現れるまで相談できず悩んでいましたが、相談の度に職員が状況を共に振り返って下さり、気づきを得られるように支えてくださいました。何度も似たような場面でトライとエラーを重ね、前もって相談すべき状況を徐々に把握することができるようになりました。
近頃では、相談と同時にどうすればうまくいくか提案するなど、実際の職務環境で役立つ抱え込まない力を実践できているので、この調子で就職先でも相談や発信を丁寧に行っていきたいと思っています。

◇就職活動について
通所日数や通所時間が安定し、念願の就職活動に入りました。就職活動の方向性として、実習に参加して業務を体験しながら自分に合う環境を見極めて進めていくことを職員と事前に決めました。

そのためにまず取り組んだのが企業説明会への参加です。様々な企業のお話を聞く機会を頂けて、自分の就活の軸を固めることができたように感じます。また通所開始時からの課題であった体力面を考慮し、現実的に持続できる働き方を絞りこむこともできました。
しかしこの段階で一番気がかりだったのが、自分は元気に働けるのだろうかという点です。企業は病気があっても安定して働けるか=勤怠の安定を必ず気にかけています。コントロールしきれない不調や体力がつきにくいことは私の最大の課題ですので、この言葉がプレッシャーになってしまいました。

様々な考えを巡らせる中で、日々の訓練や実習などを通して企業の求める「勤怠の安定」が私の考える「勤怠の安定」と若干異なることに気が付きました。私は、100%元気な状態を常に保たなければいけないと思いこんでいましたが、実際には、長く働き続けられるように体調をある程度の状態でキープする、不調があっても長引かせないことが重要なのではないかと気が付きました。自己理解そのものだけでなく、様々な課題と向き合い、自分なりの解決策を考える力を訓練期間で伸ばすことができたゆえに解消できた不安だったと思います。

その後自分なりの勤怠の安定のための方法を実践できるようになり、ご縁があって実習に参加させていただいた企業に就職が決まりました。自分の情報をきちんと整理して企業にお伝えし、訓練の成果を発揮できた結果です。それにはウェルビー職員のみなさん・関係機関のみなさまの伴走がなくてはならないものだったと思います。
思っていたよりも短かった就職活動期間でしたので、その分自己理解をより深めるポテンシャルがあると思います。考える力を以って訓練での工夫を職場で応用できるよう努めていきたいです。

◇終わりに
体調も安定し、就職も決まった今ですが、体力面での心配や新しい環境へ飛び込むそわそわとした気持ちがあります。ただ、「訓練通りにすれば大丈夫」「大きな山を登らず、まず淡々とやってみよう」という職員の言葉を忘れず、仕事も新しい生活も楽しみたいです。