【神戸三宮】特別企画「アフターバレンタイン」のご報告&コラム:「障害」とは何か?

皆さんこんにちは。ウェルビー神戸三宮センターの安田と申します。
少し暖かくなって来ましたが、寒暖差に体調を崩されてはいませんか?

先週末にバレンタインデーが過ぎ去りましたが、
今ご覧になっておられる皆様は
チョコレートを召し上がりましたでしょうか?

ウェルビー神戸三宮センターでも2/15(土)に
「アフターバレンタイン」という特別企画が開かれました。
ささやかではございますが利用者様同士のプレゼント交換会や
バレンタインにちなんだ折り紙やクイズなどをみんなで行いました。

様々なハートを折り紙で作りましたが
普段からベーシックトレーニングで鍛えられている利用者様方も
予想外の大苦戦となる難易度だったので
皆様頭を抱えて仲良く悩んでいました。

プレゼント交換後のクイズ大会では
バレンタインに対する男女の見え方の違いが見えて
大変おもしろかったです。

あとスタッフからのバレンタイン思い出話もほんのりさせて頂きました。

なにはともあれ、
多数の利用者様にご参加頂く事が出来て大盛況となりました。

中には「アフターバレンタイン」に参加する事で
連続通所になる方もいらっしゃいましたが
フルタイム勤務を視野に入れた体力作りだけでなく
余暇の過ごし方を兼ねて楽しみながらご参加いただきました。

ウェルビーでは就職してからを見据えた訓練の一環として
余暇の過ごし方も大きな課題の一つとして捉えております。

過去にはせっかく就職したのに休養や気分転換が上手に行えず、
日々のストレスから体調を崩してしまう方もいらっしゃいました。

就職してからも長く安定して働いていけるように
ウェルビーでは土日祝日でのイベントカリキュラムの内容として、
映画鑑賞や座談会などの交流の場を設けております。
今回のバレンタイン企画はそういった意味でも大成功だったと言えるでしょう。

さて、本日は私自身がつい最近お聞きした
「障害」とは何だろうか?という事についての興味深い話を
簡単にご紹介させて頂きたいと思います。

恐らく多くの方々にとって「障害」とは何かを尋ねると
例えば精神障害であったり発達障害であったり知的障害や身体障害、高次脳機能障害などの「障害者と呼ばれる方が持っている特性」という意味合いが強く感じられるかと思います。

ですが先日とある人物から私がお話をお聞きしたのは
「障害」とは「個人が持っている特性」を指す言葉ではなく、
「障害者」と「社会」との間にある上手くいかない物理的な環境や
相互理解できない人間関係、診断名や呼び方に付随する無責任なイメージなどの
「社会生活を行う上で上手くかみ合わない様々な理由」を指しているのだ
という考え方でした。

例えば、「非常に物忘れのひどい人」が居たとします。
またその事が原因で仕事を続けていく事が困難になったとします。
そんな状況にこそ「障害」が「生まれる」というのがとある人物の考え方です。

このケースにおける「障害」とは「物忘れが激しい事」そのものではなく
「暗記するしか方法を取れない職場環境」や
「記憶をする事が苦手であるという点に対して理解の無い上司や同僚」を指しています。
また「本人に物忘れが激しいという自覚がない」場合や
「忘れた時の為の対策を思いつかない」場合も「障害」と考えられます。

実際にこの方が「記憶障害」であると診断を受けたとします。
その上で先に挙げたような職場環境や人間関係、
自身の「受容」(記憶が困難であると受け入れる事)や
それに伴う対策が行われた場合はどうなるでしょう?

「メモや記録を取る事の許可」や
「複数人で確認を徹底する関係性」がその職場に出来ていたら。
また「自分はどういう記憶が苦手」という自覚と
そこから発展した「だからどのような対策を取りたい」という考えや
「どのような協力や配慮を望む」のかをしっかり会社に伝えられたなら。
果たしてそこに「障害」はあるのでしょうか?

医療的な診断としての「記憶障害」がなくなった訳ではありません。
ですが「非常に物忘れが激しい人」が会社で働くうえでの
「障害」は取り払われたのではないでしょうか。
このような社会こそが「真のバリアフリー」であり「障害のない社会」であると
とある人物は締めくくっていました。

この考え方はあくまでも、とある人物の個人的な考え方ではあります。
ですが我々ウェルビーのような就労移行支援事業所が行うサービスとはまさに
これら「社会で働くうえで生きにくさを感じている人々」の「障害」を
少しでも取り除く事ではないだろうかと共感する部分がありました。

訓練を通じて利用者様自身の適性を探りながら得意・不得意の理解を促し、
自己努力においてどこまで出来るようになったのか、
また就職するうえで企業様側に配慮して欲しい事は何かを
きちんと言語化できるようフォローを行う事は大切な支援です。

また、就職活動支援では対企業様に対して
ご本人様の向き合っていかねばならない課題と
それに対する自己努力をお伝えし、
最低限配慮して頂く内容と
その配慮によって得られるご本人様のポテンシャルを理解して頂けるよう
フォローする事も大切な支援内容だと考えています。

「障害」があるから働けない、どうしたら良いのかわからない。
そんな風に考えている方々もたくさんいらっしゃるかと思います。

「障害」のある方の雇用について検討したい、どのような配慮が必要かわからない。
そんな風に考えている企業様もあるいはいらっしゃるかもしれません。

そんな双方を結び付け双方にとっての「障害」を取り除き、
長く無理なく働き続けられるよう支援して行く。
それこそがウェルビーが全国に70センターを数える程、
多くの方々に「必要とされている」理由の一つではないかと私は考えます。

未経験職種を希望された70%以上の障害のある方が、
ウェルビーを利用して就労・企業への就職に成功しており、
就職後の定着率も86%以上を維持出来ています。

これだけの就労移行支援事業所 ウェルビーとしての実績も、
ご本人様の自己理解と企業様の配慮理解を
【訓練期間 ⇒ 就活期間 ⇒ 定着期間】
長期に渡る妥協のない支援を行い続けた結果によるものです。

もちろん今のご自身の体調や気持ちの落ち込みから
「正直、就職するのしんどいなぁ」「毎日通う自信がないなぁ」
感じられる方もいらっしゃるでしょう。

今はそれでもかまいません。
まずは一歩外に出るきっかけとして見学にいらして下さい。
それが大きな一歩になります。

神戸三宮センターの説明を聞いて
興味を感じたら、そこから実際に体験期間を通所して頂いて
「どんな訓練をしているのか」「どんな人が支援してくれるのか」
「センターの雰囲気はどんなものなのか」をご自身で体感して頂いて
ご自身に合うと感じるかどうかをご確認下さい。
これは他の誰かには任せられない選択です。

その上で「ウェルビーなら頑張れそうだ」と感じたなら!そこからがスタートです!
しっかりと支援員と話し合い「就職までの道筋」を計画していきましょう!
いきなり「明日から毎日朝から夕方まで通って下さい」なんて事はしなくて結構です。
訓練期間は2年間あります。
2年以内に就職する為に「今の状態」をしっかりと一緒に再確認し、
「1年でどうなっていたいのか」「半年でどうなっていたいのか」
具体的に話し合っていきながら通所のスケジュールを立てていけば大丈夫です。

そうしてしっかりと時間をかけて少しずつ気力・体力をつけていきながら、
ご本人様が希望される就職の形に必要な通所日数に照準を絞っていけば問題ありません。
まずは週3日程度での半日でも良いので通い続けられるかどうかを、
しっかりご自身で確認して頂ければと思います。

その他、ご質問や相談なども随時受け付けております。
まずはお気軽にウェルビー神戸三宮センターまでお問い合わせください。

問い合わせにつきましては、直接のお電話だけでなく、
下記アドレスからもお申し込み可能です。

TEL:078-414-8944
e-mail:info@welbe.co.jp

最初にお伝えしました通り、土日祝日には各種イベントも企画しております。
ほんのわずかな興味から大きな機会が待っているかもしれません。
お話だけでも結構ですので
お気軽にお問い合わせいただければと思います。

拙いご案内では御座いましたが、ご覧頂きありがとうございました。

 

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ウェルビー神戸三宮センター詳細
兵庫県神戸市中央区八幡通3-2-5 IN東洋ビル710号室
電話:078-414-8944 FAX:078-414-8945
JR各線、市営地下山手線 三ノ宮駅 徒歩6分
阪急・阪神 神戸三宮駅 徒歩6分
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ポートアイランド線 貿易センター駅 徒歩3分
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